おはようございます!
「人間力に触れるSeasonⅡ」
私がお世話になった元同僚5人の人間力ついて、毎週1人ずつ紹介していきたいと思います。
【SeasonⅠはこちらから】
【前回はこちら】
今回は「1番身近なダイナミックお父さん」先輩Iさんの回になります。
【目次】
1番身近なダイナミックお父さん
Iさんはこんな人
Iさんは私が配属された当初、隣の席の先輩だった。
当時Iさんは29歳で既に結婚してお子さんがおられたが、私の周りの若い先輩で唯一お父さんをやってる人であり、
しかも優しく面白くそしてダイナミックなお父さんだった。
Iさんのダイナミックユーモア
恐怖のマクド(ナルド)愛
関西人なのでマクドナルドはマクドと呼ばせてもらう。
Iさんは野菜を食べない。
そしてマクド大好きで、営業に出ては朝食としてドライブスルーでマクドを買い、昼にもまたマクドを食べる様な人だった。
それにも関わらず身体は太っていない不思議体質者。
ある時私は車で営業に出ていると、別の車を運転しているIさんを見つけた。
覗いてやろうかと、並走してビックリ。
マクドのメガポテト(Lサイズ2個分のファミリーサイズ)を食べながら運転していた。
私は怖すぎて目も合わさず走り去った。
新製品を用いた試練
当時出た自社新製品「ジョニー(仮名)」をIさんが持ってきた。
I「りょうさん、ジョニーギャグ作っとけよ!楽しみにしてるわ。」
私「えっ?なんなんですかジョニーギャグて!」
その日の夕方。
Iさん「おい!ジョニーギャグできたか?」
私「勘弁してくださいよ!」
このくだりは約3週間続いた。
Iさんの「お父さんの顔」
私も独身の時、今の私の妻や、先輩Gさんと共に、Iさんと2人の息子さんとプライベートで農園に行ったことがある。
2人の息子さんは当時小学生低学年と年少さんぐらいだったかな?
とてもお行儀が良くて、ささいなことでIさんがお叱りもしていたが、私達は全く気にならない優等生達だった。
その時の怒り方も、優しい言葉で何が悪いのか噛み砕いて教えてあげていて、なんとなくこういうお父さんって良いなぁと感じた瞬間だった。
Iさんのダイナミックな優しさ
続きはどうぞ
当時私は毎朝コンビニでパンを買って食べていた。
そんなある日、Iさんが「これやるわ。続きは自分でやってくれ!」と紙をくれた。
なんとそれは、ヤマザキパンのイベントで、集めたポイントでお皿がもらえるというもの。
それの7割くらいのスタンプが集まっていたのだ。
私「ええ!ありがとうございます!
良いんですか!?」
Iさん「彼女、リラックマ好きやろ?
リラックマのお皿もらえるみたいやから。」
なんというダイナミックな優しさ。
ちなみに彼女というのは今の妻のことであり、そしてリラックマの皿は今も健在である。
切ないプレゼント
その日は節分だった。
残業で結構遅い時間になっていた。
営業から帰ってきたIさんが何かをくれた。
これは、……… 福豆だ。
私「あれ?これ頂いて良いんですか?」
Iさん「もう時間遅くなったやろ?
子供も帰ったら寝てもうてるし、家でもう福豆買ってしまったらしいから。
彼女とでも豆まきして。」
感謝とともに、なんとも切ないプレゼント。
優しくて、いつも彼女(今の妻)を気遣ってくれたんだよなぁ。
私には普段から他人にプレゼントするって事があまりなくって、Iさんの心意気にとても尊敬する。
だってどちらも自分の家庭で使えるものでしょう?
これは見習うべきことだと思わされた。
おわりに
私は小さい頃に実父と離れており、更に当時22歳くらいの私の周りにお父さんはあまりいなかった。
そんな中で私にとってIさんは塗り替えられた新お父さん像と言っても過言でない。
その印象は、「お父さん」ってこんな面白くて若々しくて良いんだというものだった。
そして、優しさを形にするということ。
形にしないとどうしても感じ取り難い人間だからこそ、これは本当に大事なのだと痛感した。
言葉にしたり形にしたり、私にして頂いた事はいつまでも心に残っている。
Iさんもまた、私の心の教科書に載る1人である。
あとがき
そういえば、この前Iさんは私と誕生日が同じだったのを思い出しました。
久々にLINEで少しやり取りしたのですが、私も10年以上歳をとり、Iさんも同じく歳をとっていました。
当時29歳でお父さんしていたIさんの年齢を私もいくつか超えましたが、あの時見たIさんのようなお父さんになれているか私には自信がありません。
でも、未熟ながら頑張っています。
ちなみにIさんから来たLINE。
「まだ食えるけど、太りすぎる」
まだ食えるんかい!
ではまた!