雪とユキ 一姫二太郎の父やらせてもろてます

長女 雪ちゃんと長男 ユキ君の父 りょうさんのブログ

【人間力に触れる⑩】人情味溢れる熱いハート もう一人の恩師 上司Jさん【連載、SeasonⅡ】

おはようございます!

 

「人間力に触れるSeasonⅡ」

私がお世話になった元同僚5人の人間力ついて、毎週1人ずつ紹介していきたいと思います。

 

【SeasonⅠはこちらから】

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【前回はこちら】

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今回は「人情味溢れる熱いハート もう一人の恩師」上司Jさんの回になります。

 

【目次】

 

 

 

 

人情味溢れる熱いハート もう1人の恩師

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Jさんはこんな人

Jさんは同じ事業所の、隣の課の上司。

私の直属の上司Aさんの1歳先輩でもあり、私の同期E君の上司でもある。

 

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この人は凄い。

優しく礼儀正しく面白い人間性と抜群の営業センスを併せ持っており、しかもスポーツマンで若い頃はそれはモテたようだ。

礼儀の厳しさから一線を超えたことは許さないが、信頼関係のある無礼講は許してくれる、なんとも人情味のある人なのだ。

 

 

 

百獣の王

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Jさんはまるで百獣の王だ。

居酒屋でビールがけをしている様な他事業所の猛獣達も、Jさんへのリスペクトはホンモノで、無礼講はあっても絶対に失礼な事はしない。

全員がJさんを慕っており、必ず挨拶に来る。

 

以前紹介した誰からも好かれる男前Dさんも元々はJさんの元で育ち、そこで礼儀正しさを吸収されたとおっしゃっていた。

 

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Jさんの人情味

Jさんは「THE人情」という人だ。

まず、優しさが宇宙規模。

何かあると、それが仕事でもプライベートでも場所が違えど立場が違えど、その人の事を本当に心配して、全力で寄り添った言葉をくれる。

私にかけて頂いた言葉のエピソードを最後に書きたいと思う。

 

酒を飲むと出ちゃい過ぎる人間味

Jさんはお酒を飲むと少し凶暴になり、凶暴になったと思いきや反省したりしんみりしたりする。

そしてとにかく陽気で、よくカラオケにもいったもので、最後には「楽しかったなぁ。また明日から皆で頑張っていこや。」と言ってくれる。

そういう人間らしさが良いところなのだ。

 

入社当初の私にシラフのJさんが「ピアノ弾けるらしいからまた弾いてくれよ」というので、折り畳みのピアノを持ち込んだ。

飲み会(貸切)の席で良い感じの所で弾いてみると、Jさんに「うるさい!」と怒られたのを覚えている。

 

翌日、「俺が弾いて言うたんやったな。ホンマごめんな。」と謝って下さった。

 

Jさんと私の不思議な関係性

さて、何故隣の課の上司が私の恩師なのか。

前置きが長かったが、やっとここから。

 

私の実家からの通勤が遠かったので会社の近くに一人暮らしすることにした。

何も知らずに契約したマンションに、同じくJさんも住んでいたのだった。

 

初めは礼儀も無く人付き合いも今より下手な新入社員の私をJさんも良く思っておらず、中々馴染めないでいたが、マンションが一緒になることで交流が始まる。

 

それは毎週月曜日のこと。

仕事帰りに一緒にスーパーに1週間の買い出しに行くことになる。

私がキャベツを買い、Jさんが卵を買う。

一人暮らしにキャベツ一玉と卵1パックは微妙に多い。

そこで、私はキャベツを半分に切り、Jさんの卵半分と交換することになった。物々交換。

 

そんなことをしているうちに、Jさん宅でカレーを2人で作ったり、銭湯に行く仲になった。

 

Jさんの伝説

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Jさんの若い頃の営業伝説は色々と話を聞く。

ある超巨大な得意先で、メイン商品をJさんが他社から切り替える流れとなった時のこと。

Jさんは取られることになった他社の担当者に「こういう流れで申し訳ないけど、全部うちが引き受けることになりました」と申し入れに行ったそうだ。

Jさんへの得意先各部署の信頼感が凄まじすぎて、他社も何も言えなかったようだ。

しかも競合の商品を取ることを事前に相手に申し入れるなんて普通じゃ考え難い。

敵からしても大きな損失だった為、Jさんなりの礼儀だったんだと思う。

 

他には、基本的にJさんは商品の事を余り理解していないと言う。

得意先に行く直前にカタログをチョチョッと見て、あとは人間力で買ってもらうと言うのだ。

なんかわかりませんけど買ってください!お願いします!コレでいけるのだ。

 

これは誰にでも真似できることでは無く、普通の営業マンはできるだけ商品知識を得る方が得策と考える。

 

銭湯の夜

Jさんとの1番印象に残っているエピソード。

毎月1回近所の銭湯がタダの日があり、その日もJさんとプカッと浸かりにいった。

風呂上がりに中のレストランで夕食を食べる。

 

その頃は会社の状況もしんどくなってきていた。

Jさんとも会社の将来について話すこともあって、その日もそういう話に。

 

Jさん「りょうさんはずっとこの会社続けていくんか?」

 

私「正直悩みますね。」

 

Jさん「俺もお前くらいの時に悩んだことあったで。

公務員になろうと思って少しだけ勉強してみて、できなくてやめたけど。

でもお前の人生やから、最終的にはお前が好きなようにした方が良いと思うで。

例えお前が会社辞めるって言ったとして、立場的に会社では俺もお前を止めると思うけど、心の中では自分の好きなようにしたらええって思ってるから。

それはわかっといて。」

 

私「ありがとうございます。」

 

すごく簡潔に書くとこんな話だった。

なんて情に溢れた温かい言葉なんだろうと心打たれた。

 

この言葉が、私が自分の人生について自分で考えるきっかけとなり、私はその後5年間お世話になった会社を辞めて転職した。

 

 

 

おわりに

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シリーズ最後にJさんを持ってくる事は、初めの時点で決めていた。

恩師Aさんで始まり、恩師Jさんで終わる。

 

私には2人の偉大な恩師がいる。

超が付くほどのラッキーボーイだ。

 

Jさんの人間力、それは周りの人間ほぼ全てに多少なりとも受け継がれ、良い影響を与えていたと思う。

 

Jさんのとても真似はできないけど、一貫して言えるのは他人の気持ち、立場になっていつも考えているということ。

しんどいと自分本意になりがちだけど、どんな時でも心から相手目線で考えられる、これが誰もから尊敬される力なのではないだろうか。

 

シリーズ最後を勝手に飾らさせられたJさんに、勝手にお礼を申し上げます。

ありがとうございました。

 

 

あとがき

人間力に触れるシリーズ、これで本当に終わりとなります。

来週水曜日にはまとめを出す予定です。

今後誰かと再会すればスピンオフがでるかもしれません。

 

私はこの会社に新卒で入った事を勿論感謝しているし、この会社を辞めたことも後悔していません。

全ては人生の上での点でしかなく、ここで得た経験は今と繋がり、線となっています。

 

たまたま巡りあわせた素晴らしい人達との出会い。

これがただの線を分厚く色とりどりにしてくれました。

 

せっかく見せて頂いた色とりどりの人間力。

私も魔法使いの如く使いこなせるようになって、誰かに良い影響を少しでも与えることが出来たら良いなぁと思う今日この頃。

 

まだまだこれからでございます。

日々精進。

 

ではまた!

 

 

 

【先日、一部メンバーとの再会した記事】

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