おはようございます。
2019年のこと。
小学生時代〜中学生時代のこと
Aは小学生時代に近所に引っ越してきた1歳年下の少年。
そこから小学校卒業まで毎日のように遊んでいた仲でした。
登下校も同じですし、帰ったらまた遊ぶ、それもほぼ毎日でした。
ところが、私が中学に行くと歯車がおかしくなります。
中学生の1年差は大きく、お互いのコミュニティの中で立ち位置が出来上がります。
彼は運動部だったので、彼の先輩が僕の同級生だったりもあり、彼は運動部や同級生の中で遊ぶようになり、自然と共に遊ぶことが無くなりました。
思春期とは複雑なもので、彼と遊びたかったのですが、なんと声をかけて良いのかわからなかったのです。
再会に至るまで
20歳ぐらいの時に、ふと道でAと遭遇し、少し会話をします。
彼は役者になるので東京へ行くと話していました。
彼は明るく男前だったので、驚きながらも、確かにそういう道もあり得るなあと感じました。
その後も関わりもなく、私も30歳になりますがふと彼を思い出しました。
(役者、やってるのかな?)
SNSで彼を調べると、出てきました。
(あれ?よく見るCMに出てる。
気づかなかった〜
頑張ってるやんか。)
CMで見たから連絡するなんてミーハーに思われるのは嫌だったのですが、当時これ以上の親友はいないという関係性だったので、どうしても連絡したくなり、
「久しぶり。頑張ってるみたいやね。応援してます。」
くらいのDMを送ってみました。
すると返信ありまして、東京で頑張っているとこのこと。
やり取りするうちに、私も東京出張がたまにあるので、その時は飲みに行こうとなりました。
20年間の空白
いよいよ、東京出張で彼と飲みに行くことになりました。
なにせ中学以降の互いの事を知らないので、何を話そうか、どんな感じなのかとワクワクして待ちました。
こんなワクワクは近年経験したことのないものでした。
そしていよいよ対面。
ドキドキ。
「おー、久しぶりー!」
うーん、変わってない!なんか小学生の頃と変わらない感じで話せる。
当時は思春期というか、そういうのが邪魔してたのかなぁ。
そこからは、20年間の空白を埋めるように、互いにどうしてきたとか、当時は複雑な思いだったとか、思い出話、小学校の時のあの人がどうなった等話をします。
翌日の事も考えず日が変わるぐらいまで話をして、それは楽しい楽しい時間でした。
それからAとは別の機会にも再会できるようになります。
「大人」って良いなぁって心から思いました。
だってこの空白の時間が無かったらここまで再会を楽しむ事もできなかった訳ですから。
大人なら誰しも、ずっと会えてないけど、また会ってみたい人っていると思うのですが、もし皆様にもそういう人がいれば、死ぬまでに一度再会を考えてみてはどうでしょうか?
大人になる程、疎遠な人に連絡ってしにくいもんです。
でももう一生会えない可能性だって大いにありますから。
一度の人生。かけがえのない出会い。
Aのこれからの活躍を祈りつつ、今日はこれで終わりにしたいと思います。
ではまた!
はてなインターネット文学賞「記憶に残っている、あの日」