雪とユキ 一姫二太郎の父やらせてもろてます

長女 雪ちゃんと長男 ユキ君の父 りょうさんのブログ

【人間力に触れる④】誰からも好かれる男前 先輩Dさん【連載】

おはようございます!

 

ゆとり教育の典型であるどうしようも無い新入社員だった私に、良い影響を与えてくれた元同僚5人の人間力について、毎週水曜日に1人ずつ書いていきたいと思います。

今日は4人目、『誰からも好かれる男前』先輩Dさんの人間力に触れていきたいと思います。

 

【シリーズの前置きはコチラ】

 

 

【前回はこちら】

 

 

Dさんはこんなひと

f:id:ryousankunchan:20210923231523j:plain

Dさんは4歳上の先輩で、男前。

そして、『好かれる』能力の化け物。

本当に凄い。

以前上司Aさんを、こんなに偉大な上司は見たことがないと書いたが、Dさんは『こんなに出来た人を見たことがない』という人だった。

こんなに出来た人は見たことが無い

Dさんは得意先、上司、後輩、他事業所、誰から聞いても好かれているという人だった。

営業として凄い人は他にもいたと思うが、好かれている人ランキングの社内アンケートをとれば、間違いなく1位だったと思う。

 

好かれているというより、信頼されていると言えるかもしれない。

そこには、Dさんの人間性が「出来ている」という特徴がある。

上司に対しても後輩に対しても、礼儀があり、人の話をちゃんと聞く人だった。

そして優しくて面白くてカッコイイ。

こんなん反則だろう!

 

とにかく礼儀を教わった

ゆとり教育の典型、高校は帰宅部部長(率先して帰ってました)で、上下関係の礼儀も知らない私に対し、Dさんは沢山礼儀を教えてくれた。

後にも先にも、礼儀を事細かく、ちゃんと怒ってくれた人はこの人しかいないかもしれない。

 

「人と人が話している時に話割り込んでいくな。」

「人が通るのに邪魔やから、イスいつも出しっぱなしやからなおしとけ。」

「電話をガチャンと切るな。」

「仲良いお客さんと話している時でも、他業者さんを呼び捨てにするな。親しき仲にも礼儀ありとか言うやろ。」

 

今となっては当たり前のことだが、別の会社に行けば、年配の方でもこれが出来ない人って意外と多い。

年を取ってからでは、気づけば誰も礼儀を教えてなどくれないのだ。

 

だから当時のDさんの厳しさこそ本物の優しさであり、私にとって感謝以外の何物でもない。

ちなみに嫌な気分になる言い方をされたことはもちろん、一度も無い。

 

人との距離のはかりかた

f:id:ryousankunchan:20210923231758j:plain

Dさんは人との距離を詰めるのが上手い。

距離が縮まったら、ジョークも交え、さらに距離を縮めていく。

 

Dさんが言うには、まずは『誰からも嫌われない対応』から入るのが大事。

色んな人間おるんやから、誰からも悪く思われないように意識しろというのだ。

礼儀はもちろん欠かさず、ちゃんと話を聞き、ちゃんと早く丁寧にフォローする。

 

そしてそこでDさんは終わらない。

私たちの客層は私たちより年配の女性が多かったが、Dさんは男前なのもあると思うが、『他人』を突破し、冗談も交え、より『近い関係』になっていく。

 

『僕みたいなもんは、いつもヒマなんで、直ぐ来ますから言うてください!』

 

Dさんのお客さんを引き継ぐとき、同じお客さんでも、Dさんと私とじゃ、全然距離間が違うのが一目瞭然だった。

向こうも知らぬ間に親戚の男の子と話しているような喋り口調になっていた。

どこにいってもそうだった。

 

Dさん曰く、信頼関係が出来上がったら、先輩や上司にも無礼講をしていかないとより距離は近くならないというのだ。

Dさんは他事業所のボスたちにも容赦なく、酔いつぶれたボスが暴れていれば、

 

「(まだまだ飲み会はこれからの時間に)もう気をつけて帰ってくださいよ!」

 

とツッコみ。

ボスを下の名前で呼んでも怒られない華麗な振舞いを見せていた。

もちろん信頼関係がなければ、ただの自爆テロである。

 

 

笑いに厳しかった

入社したての私は、コミュニケーションスランプに陥っていた。

仲の良い友達との間ではそれなりに面白いことを言っている自覚があったが、社会の荒波では太刀打ちできず、空回りに空回って、それは酷いものであった。

当時は笑いごとではなく、本当に毎日悩んだ。

 

当初はDさんにも失礼を沢山したこともあり(礼儀ゼロのため)、「お前苦手やわぁ~」とも言われたし、「返しが全然おもんない!」と意味の分からないお叱りを受けた事もある。

 

それでも、飲み会というのもコミュニケーションの勉強の場であったりする訳で(古い?)、そこでノリをつかんだり、間を学んだりしたのである。

おかげさまで退社してからもプライベートで飲みに誘って頂けるようにもなったし、別の会社に行っても、そういうコミュニケーション方法は使えることもあったりする。

何より、そういう意味の無いことを言っている時は楽しい。

入社したての頃は飲み会が大嫌いだった私を変えてくれたのは、Dさん含め諸先輩方のおかげである。

 

 

おわりに

Dさんはいつもよく話を聞いてくれた。

 

「うんうん、おまえが言うように、俺もそう思うわ。」

 

これはDさんの口癖だったが、この「おまえが言うように」ほど嬉しいものはない。

だって『一番人間が出来た人』に言ってもらえる「おまえが言うように」なんだから。

これもDさんの配慮にマンマとのせられたのだろうが、それで良いんだ。

私も誰かにそうしてあげられれば良い。

 

これで『誰からも好かれる男前』については以上です。

読んで頂き、ありがとうございました。

ではまた来週!

 

あとがき

f:id:ryousankunchan:20210923231950j:plain

 

そう言えば、今では結婚して子供もいるDさんが言っていた。

自治会で近所の公園の草引きに参加する時のこと。

周りのおじいさんに言われた言葉が意外だったのだと言う。

 

それは、次のような言葉だった。

「えらいねぇ。若いのに草引きにちゃんと毎回参加してくれて。」

 

Dさんはこう返したそうだ。

「いえいえ、僕の子供が公園使わせてもらってるのに、逆に公園使っていない皆さんに草引きやってもらって、僕がやらないなんて事は考えられません。」と。

 

 

私は思う。

Dさん!人間出来すぎ!

 

次回人間力に触れる⑤【ストイックなライバル 同期E君】はこちら↓

yukiichihimenitaro.shop