おはようございます!
ゆとり教育の典型であるどうしようも無い新入社員だった私に、良い影響を与えてくれた元同僚5人の人間力について、毎週水曜日に1人ずつ書いていきたいと思います。
今日は3人目、『声が大きなムードメーカー』先輩Cさんの人間力に触れていきたいと思います。
【シリーズの前置きはコチラ】
【前回はこちら】
【目次】
インパクトを残す!Cさんはこんな人
とにかく声が大きい
Cさんは確か2個くらいしか年が変わらない、一番年の近い先輩だった。
そして、男前でノリが良く、面倒見の良い人。
まず、一番言いたいのが、声がデカイ。
飲み会でCさんの名前がでると、
「なんすか!なんすか!誰ですか僕を呼んだのは!?」
と、とにかく大声で返す。
「うるさいねんお前は!」
と上司や先輩に怒られると、更にボリュームを上げていき、
「誰が声デカイんですか!
全然デカくないでしょ!」
と更に先輩を煽っていく。
これを徹底しているのである。
これが文字でどう書いても面白くできないのだが、その場の人間は皆笑ってしまう笑
間といい、好かれキャラといい、嫌みの無さといい、全てがミックスして絶妙なお笑いポイントを作り出していた。
特殊能力者と言っても良い。
Cさん流!名乗り方
Cさんの電話での自己紹介が印象的で、退社した今でも少しマネして使わせてもらっている。
どんなものなのか説明させて頂こう。
名前のゴロが「C(シイ)」だと悪いので、「シイサン」という苗字だったとする。
Cさんは電話をかける時、
「〇〇会社の、シ・イ・サ・ンと言います!
お世話になっております!」
と言うのだ。
変な名乗り方するなぁと聞いていたのだが、本人に話を聞いたところ、
「わかりやすいから良いやろ!」
と言っていたのを聞いて、なるほど納得したのを覚えている。
確かに、聞き取れなくて聞き返されることもあるし、別に名乗り方で嫌われることもない。
それじゃあ、名前くらいゆっくりはっきり言った方が良いか~と意識するようになったという訳である。
懐に入り込む上手さ
Cさんは頻繁に得意先の人に呼ばれて飲み会に行っていた。
つまりめちゃくちゃ好かれていた。
これは社内でももちろんそう。
懐に入り込むのが上手いということになるのだが、これがおそらく狙っていなくて天然なのだ。
いや、間違いない。
話していると隠し通せない根のピュアさが見える。
この懐に入る上手さは、Cさんの『ノリの良さ』と『可愛げ』からきているのだと思う。
まず、良くも悪くも『ノリが良い』。
何か頼まれると断らないし、明るく元気に答える。
なんでも断らないことが全て是となるかというと、自分を苦しめる部分も多いかと思うけど、営業としてはそういうやつの方が印象が良いのだ。
そして『可愛げ』。
Cさんは男前な外見をもってはいるが、普段は3枚目キャラに徹している。
飲み会では先輩や上司をわざと煽っていき、怒られるように仕向ける。
これは決して後輩にせず、上の立場の人間を攻めるのだ。
具体的な内容は控えるが、先輩に失礼なこと(本気で怒らない内容)をわざと言う。
もちろん信頼関係のある先輩にだ。
「ああ!〇〇さん!やめて下さい!デコピンだけはしないで!」
とその後煽っていく。
最後にはデコピンをされて、大ボリュームの声で
「いったァ~、やりすぎでしょう~!
あきませんって~!」
と返せば、
「C(さん)はホンマにアホなやつやなぁ~」
と先輩も笑いながら、上機嫌に飲み会は宴もたけなわとなる。
こんな特殊能力はもちろんマネをしたくもない笑
のだが、できれば明るく元気であり、対応できることはしていく方が良いという姿勢をCさんより教わった気がする。
弱いものに優しくあれ
Cさんからもちろん、「弱いものに優しくあれ」のようなキザな言葉を直接言われたことは無いのだが。
思えば新卒で入社時から他の恐ろしい事業所との飲み会で、一緒に先輩や上司へのビール注ぎに付き添ってくれたのを覚えている。
その時でも、この人はこういう人なので気を付けた方が良いとか、飲み会マナーとか、さりげなく教えてくれた。
しかも偉そうにせず、私たちと同じ目線に立って話してくれた。
それはいつでも誰にでもそうで、ただノリの良いだけの人ではなく、優しさがしっかり通った本当にカッコいい先輩だった。
おわりに
Cさんの言葉でめちゃくちゃ心に残っている言葉がある。
それは、営業に自分が向いているか向いていないかみたいな話になった時、Cさんが言った言葉。
「向いてる向いてないとか無いやろ。
やるかやらんかやで。それだけや。」
さらっと言って、特にそこから話が盛り上がることもなかったので、Cさんはもう覚えていないと思うけど。
なんでもそうだと思う。
私は今も、そう思って好きでもない営業をなんとか続けている。
これで『声が大きなムードメーカー』については以上です。
読んで頂き、ありがとうございました。
ではまた来週!
あとがき
Cさんも今は転職され、別の会社で頑張っておられます。
あんな凄い人はどこへ行っても活躍されるでしょう。
コロナが落ちついて、いつかあの大きな声をまた聞きたいです。
次回人間力に触れる④【誰からも好かれる男前 先輩Dさん】はこちら↓