雪とユキ 一姫二太郎の父やらせてもろてます

長女 雪ちゃんと長男 ユキ君の父 りょうさんのブログ

【絵本】原作の『あんぱんまん』はアニメと違う?正義とは何たるかを知る【アンパンマン、やなせたかし、名作】

おはようございます!

 

アンパンマンの原作の絵本を読んだことありますか?

 

「当たり前だろ!」と言われるのも承知ですが、もし知らない方がおられましたら是非ともご紹介したい!そういう思いです。

やなせたかし先生の深いメッセージのこもったこの原作を知って頂きたいのです。

 

エクストリームにあらすじご紹介、この本を読んだ印象、やなせ先生のメッセージについて書いていきたいと思います。

 

【目次】

 

 

 

エクストリームあらすじご紹介

砂漠で旅人が餓死しそうになっていました。

そこへ飛んできたあんぱんまんと名乗る人物が自分の頭を食べろといいます。

せきたてられるままに旅人は頭を沢山食べ、元気を出します。

 

また飛んで行ったあんぱんまん。元気はない状態。

夕暮れの森の中で迷子を見つけ、背中に乗せて飛び立ちます。

そして半分の頭を食べなさいと言い、子供は残りの頭を全部食べ、無事家に送り届けられます。

 

顔の無くなったあんぱんまんはなんとか煙突へ墜落。

そこにいたパン作りおじさん(ジャムおじ~とは書かれていない)はまた新しい顔のパンを作ってくれます。

新しい顔で元気になったあんぱんまんはすぐに飛んでいきました。

 

こんな感じです。

まあ、アニメでも共通するような内容ですよね。

 

 

 

 

この本を読んだ印象

・なんだか可愛くない、カッコよくない

あんぱんまんの姿はアニメのような可愛いものでなく、等身大人間サイズで少しリアルです。

そしてマントもボロボロ。

アニメのキャラクターは洗練されていますから、1976年発行の本原作の姿はこんな感じだったんでしょう。

それにしてもこれがヒーローか?という印象です。

 

そして、ひざまずいて旅人に自らの頭を食べさせるその姿。

顔面が完全に無くなった状態でフラフラと煙突に墜落するその姿。

それはアニメのような可愛い姿とは程遠いものです。

 

・なんだか大変そう

もう世間に浸透したアンパンマンの設定に今更誰も疑問を抱きません。

だけど、この絵本を初めて読んだらどうでしょう。

元気なくなるのに頭を食べさせる。

人を助けて、満身創痍、治ったらまたすぐに助けに行く。

アニメみたいに他のキャラクターがいたり、緩衝的な要素も無いので、ただただひたすら何の迷いもなく人を助け続けているんですよね。

 

やなせたかし先生のメッセージ

あとがきにやなせ先生の言葉がこのように書かれてありました。

 

「ほんとうの正義というものは、けっしてかっこうのいいものではないし、そして、そのためにはかならず自分も深く傷つくものです。」

 

「さて、こんな、あんぱんまんを子どもたちは、好きになってくれるでしょうか。それとも、やはり、テレビの人気者のほうがいいのですか。」

 

このあとがきが書かれたタイミングはわかりませんが、あの国民的ヒーローの原作者のこの言葉、深くないですか。

私はアニメのアンパンマンを見てそんなことを考えたことはなかったです。

 

正義の味方をやるってことは生半可なことじゃないんだよ!という強いメッセージを感じます。

 

 

 

 

おわりに

大人になって感じる『カッコよさ』。

それって見た目だったり、能力が高いこと、そして成功し続けることだけじゃないんだなって思います。

 

そんな大人のヒーロー像を子供にもわかり易く伝えたこの絵本。

きっと子供たちも色々な事を感じ取ってくれるでしょう。

やなせ先生のメッセージと共に伝えたいお話ですね。

 

知らなかった方は是非原作を読んでみて下さい。

ではまた!